切り捨てられても、あきらめきれなかった|“できない私”に寄り添う場所と出会って
副業を始めたい。収入を増やしたい。自分らしく生きるために、今こそ動きたい——。
そう思ったのは、もう何度目でしょうか。
でも、何かに申し込んでみても「結局ついていけなかった」「できる人ばかりが目立って、自分は隅っこにいた」——そんな経験を、私は何度も繰り返してきました。
「誰でもできる」と書いてあったけれど、実際には「できる人にしか分からない話」。
「一緒に頑張ろう」と言われたけれど、始まってみれば「言われた通りにやらない人は脱落するだけ」と突き放される。
「やる気がない」「行動しないからだ」そう言われると、何も言い返せずに静かにフェードアウトするしかありませんでした。
やっぱり、私は向いてないのかもしれない——。
そんな風に、自分を責めることで納得しようとしていた時期もありました。
でも、ふと届いた一通のメールに、私は思わず涙がこぼれそうになりました。
「できる人を発掘する場ではなく、できない人ができるようになる場を作りたい」
その言葉に、私は救われた気がしたんです。
“できる人だけ依怙贔屓”が当たり前だった世界
これまで私が触れてきた学びの場では、「成果が出た人」が優遇されるのが当然でした。
実際、それはマーケティングとして正しい戦略でもあります。結果が出た人を紹介すれば、その場に信頼が生まれるからです。
けれど、そこで取り残される人たちはどうなるのでしょう?
「自分で考えないとダメ」
「行動しないやつは要らない」
「言われたことしかできないなら、成長しない」
……たしかに、どれも正論です。でも、その言葉の裏で、私は何度も自信をなくしていきました。
分からないから相談したいのに。
間違っていたから修正したいのに。
でも「もうあなたには教える時間がない」と言われるような空気の中で、私は黙って消えていくしかありませんでした。
「できない私」のままで、もう一度始める
今回届いたメッセージは、そんな私の「過去」を認めてくれるものでした。
「できないことを責めずに、できるようになっていこう」という考え方に、私は初めて「いてもいい場所」を感じたのです。
それは、奇抜なノウハウや即金テクニックではありません。
でも、「置いていかれた経験がある人」にとっては、たった一言のやさしさが、何よりも大きな支えになります。
私は今回、この言葉をきっかけにもう一度挑戦してみようと思いました。
「どうせまた続かない」と笑われても構いません。
自分のペースで、自分の道を見つけたい。そんな静かな決意を胸に、一歩を踏み出します。
誰かの“過去”を認められる人になりたい
私のように、「何度も挑戦しては挫折した人」こそ、実はたくさんいるんだと思います。
できなかったことがあるからこそ、誰かの不安や苦しみに気づくことができる。
だから私は、発信する側としても「できなかった経験」を無駄にしたくありません。
これからブログや言葉で何かを伝えるとき、
「上手くいった話」だけじゃなくて、「何度も転んだ話」もきちんと書いていこうと思います。
それが、いま過去の私と同じ場所にいる誰かに、届くかもしれないから。
まとめ|あきらめなかった人にこそ、道は開ける
「できる人だけが残る世界」で、私は何度もつまずいてきました。
でも、「できない人にも寄り添ってくれる世界」が、たしかに存在していると知りました。
誰かにとっては小さなことでも、私にとっては「人生の再起動ボタン」のような気づきでした。
もう一度、自分に期待してみようと思います。
この記事が、かつての私と同じ気持ちを抱えているあなたの、ほんの小さな支えになれたらうれしいです。

