🌱 覚悟が人生を変える|TENGA創業者に学ぶ「ポジティブな選択」の力
最近、とある記事を読んで、胸の奥がじんわり熱くなったんです。
それは、「TENGA」というセルフプレジャーグッズを手がけた、 松本光一さんという方の、20年にわたる物語でした。
TENGAといえば、ちょっと照れてしまうような商品かもしれませんが、 読めば読むほど、その背景にある“覚悟”と“信念”に心を打たれました。
たとえば、松本さんが語ったこんな言葉があります。
「人にとって、“食”と“性”はすごく大切な欲求なんだと、改めて気づいた」
そして、どんなに生活が苦しくなっても、 「思いやりを失わない」と自分に誓ったというのです。
電気が止まり、食費が月3000円になっても、 心の奥底で「人として大切なもの」を忘れなかった。
私はそこに、とても大きな学びを感じました。
人間って、どんなときに「何を手放さないか」で、 生き方が決まってくるのかもしれません。
それはお金よりも、名誉よりも、もっと深い部分にある “人としてのあり方”なんじゃないかって。
● 苦境が教えてくれた「大切なこと」
松本さんの話は、決してキラキラした成功物語ではなくて、 最初はとにかく苦しかったそうです。
給料は半年以上も払われず、電気は止まり、 「出ていってください」と言われるような生活。 ポケットには100円、500円しかない。
だけどその中で、ふと気づく瞬間があったと言います。
「食」と「性」は、人が人らしく生きるための、すごく根源的で大切なものだと。
そしてもうひとつ。
「思いやりを失うと、人として自分を半分以上失う」とも。
この言葉を読んだとき、 私は「あ、これは“働く”とか“稼ぐ”という話とはまったく別次元のものだな」 と感じたんです。
私たちも日々いろんなことに追われて、 誰かを思いやる余裕がなくなること、ありますよね。
でも、そんなときにこそ思い出したいなって。
“自分を失わない”って、そういうことなのかもしれません。
● “ないもの”を作る勇気
TENGAが生まれるきっかけになったのは、 アダルトショップでのある“違和感”からだったそうです。
その棚には、ブランド名も会社名もなく、 問い合わせ先も書かれていないような商品が並んでいた。
なんだか、まるで「これは裏の世界のものですよ」と言わんばかりの雰囲気。
その時、松本さんは思ったそうです。
「性って、本来は人にとって大切なものなのに、 どうしてこんなふうに扱われてるんだろう?」
そして決意しました。
「だったら、自分が“表通り”のものとして、 誰もが安心して手に取れるものを作ろう」と。
この話を読んだとき、 私は“ないものを創り出す人”の強さと孤独を想像しました。
「すでにあるものに乗っかる」のではなく、 「誰もまだ見たことがないものを、ゼロから作る」という覚悟。
きっと、迷いや不安もたくさんあったはずです。
でも松本さんは、そこで止まらなかった。 自分が信じたものを、少しずつ、手で作り続けた。
最近よく耳にする「r > g」── 資本のリターンは、労働の成長率を上回るという考え方。
それを聞いたときも思ったんです。
「働く」だけじゃ、人生は変わらない。 自分の中から“何かを生み出す”側に立たなきゃ。
TENGAは、まさにその象徴でした。
● 覚悟が、未来を変えるスイッチになる
松本さんが語っていた中で、 とくに印象に残ったのがこの言葉です。
「途中でやめたら“失敗”になる。 成功するまでやればいい」
正直、この言葉にはハッとしました。
私たちって、つい途中でやめてしまったことを 「失敗だったな…」って思ってしまうけれど、
本当は、まだ“終わってない”だけかもしれない。
松本さん自身も、朝6時から深夜2時まで、 誰にも褒められず、評価もされないまま、 1年半もの間、黙々と試作を続けていたそうです。
先が見えない。 今が何合目なのかもわからない。
それでも、 「覚悟を決めたその日から、少しずつ運が良くなっていった」 と振り返っていました。
そして、気づいたんです。
「人は毎日、小さな判断をたくさんしている。 そのひとつひとつが、 覚悟を持つことでポジティブな方向に傾いていく」
それが積み重なると、 数ヶ月後、数年後の未来が 変わっていくということに。
この話を読んで、 私も「今の小さな選択」が、 未来の自分をつくっているんだって思えました。
だからこそ、 「覚悟する」って、 自分の中の“未来へのスイッチ”なのかもしれません。
● “人の根源に触れる”ということ
TENGAが大切にしているコンセプト。 それは「性を、表通りに」。
性というものが、 これまで“後ろめたいもの”として扱われてきたことに対して、 正面から疑問を投げかけたブランドです。
でもそれって、どこか副業や情報発信の世界とも似ていませんか?
たとえば、「売ること」が苦手だったり、 「人の役に立つなんて、自分には無理」と思ってしまったり。
でも、 “誰かの心に寄り添いたい” “何かを届けたい” そんな気持ちの延長にある行動こそ、 本来、堂々としていていいはずなんですよね。
松本さんが大切にしたように、 ・誰かに喜んでもらうこと ・人の根源的な欲求を大切にすること ・思いやりを失わないこと
これって、どんなジャンルにも通じる「本質」だと思うんです。
ブログを書くことも、 商品を紹介することも、 届ける相手がいるからこそ意味がある。
TENGAが「信頼できる商品」として認知されていった背景には、 “使う人の気持ち”を何よりも大切にした姿勢がありました。
私たちも、 そんな目線で発信したり、届けたり、選んだりできたら。 もっと心地よく活動できる気がします。
◆ まとめ
松本光一さんが、 苦境の中で気づいたという「3つの大切なこと」。
① 喜ばれる物づくり ② 人間の根源的な欲求を尊重すること ③ 思いやりを忘れないこと
この3つは、 どんな状況でも、どんな時代でも、 人としての“軸”になるものかもしれません。
そして、もうひとつ心に残ったのは、 「未来は、毎日の小さな選択の積み重ね」という考え方。
今、迷っていることがあっても、 やる気が出ない日があっても、 覚悟を決めた日から少しずつ、何かが変わり始める。
そう信じて、小さな一歩を重ねていきたいなと思いました。
あなたは今、 どんな未来に向かって、 今日の“ちいさな選択”をしていますか?
もしかすると、その選択が、 半年後の自分に「よくやったね」と言ってもらえる きっかけになるかもしれません。

